別に洋楽と邦楽を比べてどっちかを貶すとかではなく、単純に特徴として洋楽は広がり重視で邦楽はのっぺりごちゃごちゃよね。ワンオクとかUSのエンジニアを起用した35XXXVから一気に当時のUSっぽいステレオ感ある音像になったし。その点だとUKはそこまで極端にステレオ感ないわね。エドもYou Me At Sixも(えらい極端なチョイスだな)日本よりは広がってるけどUSほど広がってない。
というより日本に広がりがなさすぎる。住宅事情によるヘッドホン・イヤホン文化だとそういう耳に張り付く(貼り付く)感じの音像が一番マッチしてるんだろうけど、俺はごちゃごちゃが苦手なので音の「出し入れ」をしたくなる。
例を挙げれば星野源のPop Virusとかいいよね。普通のJ-POPならサビで全部いっぺんに鳴らしたくなるところを一瞬だけにするとか、そういう緩急が効いててやっぱこの人はJ-POPの枠には収まらねえな、イエローミュージックの人だなと思った。とにかく楽器の多いボカロ系とは真逆じゃないかな。
何でボカロがあんなにごちゃごちゃしてるのかは分からんけど(堀江の影響?)、もうちょい隙間を活かしてもええんやで。すっきりしてるのは蜜柑星くらいかなって思って聴き直したら全然ごちゃごちゃしてたわ。あの人はコードとかの構成がすっきりしてるんだった。あのチープな音で売れるのはセンスなんすかね(繰り返すが貶してるわけではない。事実)。
歴史上、素人がやる音楽はスカスカになるはずなのよ。パンクもガレージロックも黎明期のHIPHOPもそうだった。なぜなら商業音楽でどんな音が鳴っているのか認識できていないし、どんな音を鳴らしたら不協和音にならないかとか分からないから。でもボカロだけは素人でもとにかくぎっしり。知識がネットで得られてすぐ理論的に作れるってのもそうなんだろうけど、みんなルーツがJ-POPだからってのもあるのかもね。EDM系のPはともかく(AviciiiやZeddを推してる人が結構いる印象)、いわゆるボカロックのPのルーツはNUMBER GIRLとBUMPだそうですよ。それ以前はないのかよ。もっと遡ってええんやで、とおじさんは思いました。老害かな?
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